Timbales

 

小太鼓とほぼ同じサイズの太鼓。片面ヘッド。胴を叩くことも多い。通常2本1組で使う。

 

1、演奏方法  胴に張ってある膜(ヘッド)をスティック(ばち)でたたく。また、胴の側面を直接たたくこともある。
2、分類  膜鳴楽器 打楽器
3、楽器の形状  小太鼓とほぼ同じサイズ(14インチ前後)で金属製の胴にプラスティック製のヘッドを張る。ボトムヘッドはない。通常2~3本1組で使い、カウベル、シンバルなどを組み合わせたセットを作る。
4、地域とジャンル  中米のキューバで生まれた楽器。コンガと同様にキューバ、プエルト・リコを中心とした中米のラテン音楽、サルサなどにはなくてはならない最重要楽器。ラテン・ロックにも多用される。
5、メーカー  ラテン・パーカッションの世界的ブランドである LP 製が有名。またドイツの打楽器総合メーカーの SONER や日本の Pearl 、 TAMA なども作っている。
6、ティンバレスの演奏家  ティンバレスといえば ティト・プエンテ というくらい、有名。サンタナに参加していたカール・ペラッゾも素晴らしいし、個人的にはやはり シーラ・E が(^v^) 

 

(解説)

キューバ発祥のティンバレス(ティンバルとも呼びます)は、コンガと並んでラテン・パーカッションの王様です。ただし、コンガは素手でたたくので、手がとても痛くなったり、腫れたり、マメができたり(@_@;)、演奏法も特殊であるのに比べると、ティンバレスはドラムスと同じようにスティックでたたくので、いわゆる打楽器の奏法=スティックコントロールができれば、すぐにでも上手く演奏できる楽器です。
コンガは専業プレーヤーでなければ歯が立たないのに対して、ティンバレスは打楽器奏者なら割と参入しやすいのは、その演奏を見れば分かると思います↓(ぜひ、動画を観てください(^v^)

また、ティンバレスは、楽器単体(→といっても、普通、写真のように太鼓2個セット)で使うことはなく、カウベル、ウッドブロックやシンバル、ハイハットシンバル、さらに凝ったプレーヤーはスネアやバスドラムまで置いて、セットを組んで演奏します。
こうなるとドラムセットです。だからドラマーが兼業したり、転業するのにいいのかもしれません。
ただし「必要な演奏センス」は、ドラムスとはまったく違います!!

音楽のビートを作ったりテンポキープをするだけでなく、リズムにインパクトとショックを与える!という重要な使命を担っているのです。
例えばそのスティックも、細くて先端にチップがないのを使いますが、これはティンバレスの演奏ではリムショットを超!多用するからです。リムショットの場合、スティックの形状がフラットでないと空振りしてしまう確立が高くなりますから。
では、なぜリムショットなのかというと、それはインパクトとショックのため(^v^)
周波数スペクトルをみれば一目瞭然! スネア以上に、例の3kHz~4kHz帯域の塊のような音なのです(@_@;)

 

 では、そんなティンバレスの強烈な演奏の動画です

 

フゥアン・カルロス・ロペス

Juan Carlos Lopez timbales solo 

そしてやっぱり shiela E も見なくてはね
Sheila E Timbal solo & Tonio on drums