Cuica

 

小型タムほどの太鼓で皮は片面のみ。その皮の中心と直角に細い木の棒が繋がっている。その棒を濡れた布や手で擦って音を出す。

 

1、演奏方法  太鼓の皮(ヘッド、膜)とつながった棒(竹ひごなど)を手や布でこする
2、分類  体鳴楽器 打楽器(?)
3、楽器の形状  小型のタムほどの大きさで皮は片面のみに張ってある。その皮の中心と直角に細い木(竹)の棒がつながっている。
4、地域とジャンル  ブラジルの楽器。ブラジル音楽と言っても、ボサノバではなく、特にサンバ・パレードのようなエキサイティングな音楽シーンで多用される。
5、メーカー  ブラジルには多数のサンバ用楽器メーカーがあるが redencao、Contemporaneaなどが有名。メジャーメーカーではREMOが、また日本のPearlではなんとエレキ・クイーカも作っている。
6、クイーカの演奏家  何といってもパレードの楽器なので、すべてのエスコーラ・デ・サンバが名演奏家と言えるかもしれない。個人としては日本にも来日したダミアォン・ゴメス・デ・ソウザセルジオメンデスのバンドのパーカッショニストであるギビ、ジャズ・フュージョン系ではアイアートらが、素晴らしいクイーカ奏者。  

 

(解説)

クイーカ或いはクイカなどと呼ばれますが、これはブラジルのサンバで使う楽器です。ブラジルなので、ポルトガル語です。

このクイーカっていう楽器、どう見ても打楽器! 横から見ると普通に小型の太鼓ですが、なんと、こすって音を出す楽器なのです。

かといって、コンガがやるように皮を指でこすって音を出すのではありません。 皮(ヘッド=膜)の中心に垂直に細い竹ひご(竹の棒)が付けられていて、その棒をこすることで音が出るのです。
濡れた布や湿った指でこすらないと「空振り」しますが、濡れすぎていてもダメなので、濡れ具合が難しいのです。けれど、一度コツをつかめば、そんなに難しくはありません。
うまくこすれると、棒の振動が太鼓の皮に伝わることで皮や胴が共鳴して、なんとも不思議で魅力的な音が出ます。
「トン」とか「タン」ではなく、「ゥコーコゥコーコ」という感じ。

楽器屋さんでは打楽器に分類されますが(混乱しますからね)、本当はどう分類するのがいいんでしょうか?


ブラジルのサンバにはなくてはならない楽器なので、サンバを聴いたことがある人(本場のやつ!)なら必ず知ってるはず (^v^) ですが、せっかくなので本場の強烈な演奏を紹介します。

クイーカの音そのものを堪能するには、この動画が最高です
Carlinhos da Cuíca no pagode da Tia Doca 

リオのカーニバル・サンバパレードでのクイーカなら、これがお薦めです(V)o¥o(V)
"Buy Cuicas Learn" what Cuica Samba Drum Instrument Looks Like