知識テスト
ONSOKU授業では半期、5回にわたって、様々な知識テストを実施します。音楽・音響の世界を志す者にとって必須である基本的な知識から、理解していることで仕事上有利になる知識、知っていて決して損ではない雑学まで...テスト形式ではありますが、受けていただき様々な知識を得ることができると思います。
実際に音や映像、さらには生の楽器音や演奏を聴いて答える問題なども多数、出てきます。
ここでは、その概要を説明します。
1,基礎テスト
音響技術者を志す者にとって、基本中の基本となる知識をテスト形式で出題します。ONSOKU授業では完全なテスト形式で出題されますが、ここではその「問題と答え」を提示します。確認のためにぜひ、確認してみてください。
問題1 音の三要素は?
答え: 高さ、大きさ(強さ)、音色
問題2、周波数の単位は?
答え: Hz で、ヘルツ と読む。(Hは大文字)
問題3、音圧レベルの単位は?
答え: dB で、デシベル と読む。(Bは大文字)
問題4、ある音から1オクターブ高い音は、その周波数の何倍? また、2オクターブ高い音の周波数は何倍?
答え: 1オクターブ高い音は、周波数が2倍。2オクターブ高い音は周波数が4倍。
例: A4=440Hz として、それより1オクターブ高い音は A5=880Hz、2オクターブ高いは A6=1760Hz
問題5、音楽(楽器)の基準周波数は?
答え: 440Hz ただし現実には 440Hz〜444Hz程度の幅がある
問題6、ヒトの可聴域は?
答え: 20Hz〜20kHz ただし、現実にはこれより多少狭い。また音圧レベルなどにも影響を受ける。
問題7、ヒトが感じることができる音圧レベル範囲は?
答え: 0dB〜120dB ただし、現実には最小音、最大音ともにこれより多少大きい。また周波数の影響などを受ける。
問題8、音階の音名 ド レ ミ ファ ソ ラ シを、日本語、英語、ドイツ語で言うと?
答え: 日本語で ハ ニ ホ ヘ ト イ ロ
英語で C D E F G A B
ドイツ語で C D E F G A H 読み方は ツェー デー エー エフ ゲー アー ハー
問題9、1オクターブの音の数は?
答え: 12音 ド、ド#、レ、レ#、ミ、ファ、ファ#、ソ、ソ#、ラ、ラ#、シ
問題10、ヴァイオリンの弦の数、ギターの弦の数、ピアノの鍵盤の数は、それぞれいくつ?
答え: ヴァイオリンの弦の数は4本、ギターは6本、ピアノの鍵盤の数は88鍵
※ ONSOKU授業では、さらに、音を聴いて質問に答える問題がありますが、ここでは省略します。
参考までに、「音を聴いてその楽器名を答える問題」に出る楽器について、簡単に説明します
① ビオラ…ヴァイオリン族の弦楽器でヴァイオリンより一回り大きい
② マリンバ…音板の下に共鳴筒が付いた大型の木琴
③ 琵琶…東アジアに古代からあり7世紀頃日本にも伝わった4〜5弦の弦楽器
④ ファゴット…木管楽器で低音部を受け持つ。ダブルリード楽器
⑤ チューバ…金管楽器で低音部を受け持つ。リップリード楽器
⑥ ティンパニー…半円形の大型な太鼓で、ある程度の音階を表すことができる
2,音楽と音響の知識テスト
実質、第1回目となる「知識テスト」ですので、音楽と音響についての幅広い分野から、様々な出題をします。
1,楽器編成とその名称
ポピュラー系音楽では、「4リズム」と言われる4つの楽器が、編成の基礎となりますが、それ以外にも「3リズム」「5リズム」などもあり、また、「4リズム+Vo」と表現される編成もあります。また、4リズム+ホーンセクション、4リズム+ストリングスのような編成もあります。
一方、クラシックでは、もっとも大きい編成としてオーケストラがあり、室内楽では「弦楽四重奏」「ピアノ三重奏」など、様々な編成があります。
これら編成の内訳を、正しく理解できているでしょうか? そんな問題を出したいと思います。
2,優良ホール100選
「優良ホール100選」をご存じでしょうか? 日本音響家協会と日本劇場技術者連盟によって選ばれる、日本の優良なホールのことです。選定の基準は「音の良いホール」ではなく、「劇場技術者からみた使いやすいホール」です。さて、みなさんは、この優良ホール100選に選ばれているホール、いくつ知っていますか? また、いくつ行ったことがありますか?
3,楽器の略号
楽器には略号があることは、ご存じと思います。例えばギターなら「G」「Gt」、ドラムスなら「Drs」「Ds」、ヴァイオリンなら「Vn」、コントラバスなら「Cb」などです。たいていは英語のスペルを元に省略したものになっています。
では「Perc」、「Keyb」、「Cymb」、「Syn」.... なんの楽器を表す略号か、分かりますか? みなさんは、楽器略号について、どこまで理解できているでしょうか?
4,AWARD
世界にはたくさんのAWARD(賞、タイトル)があります。音楽、芸術、芸能分野にも、たくさんあります。皆さんがよく知っているのは、どんなAWARDでしょうか? 世界3大映画祭、アカデミー賞、グラミー賞、トニー賞、VMA(MTVビデオミュージックアワード)、日本レコード大賞...
これらはそれぞれ、何を対象にしたAWARDか、知っていますか?
以上のような問題を10問ほど出題します。お楽しみに...
3,聴覚テスト基礎編・知識テスト
4,楽器と音楽の知識テスト
「楽器と音楽の知識テスト」では、音響エンジニアとして、ぜひ知っておいてほしい楽器の知識を中心に、多くの問題が出題されます。
テストの内容
世界の音楽と楽器・・・このテストでは、ある楽器の音(単体の楽器音)を聴いて、それが世界のどの国や地域で使われているものがを答える問題が出されます。世界の国々には素晴らしい音楽がたくさんありますが、そこで使われる様々な民族楽器を、どのくらい知っていますか?
これらは、いわゆる民族音楽の専門家やマニアだけのものではありません。みなさんが、将来、音楽制作の場において、Jポップだけど「アフリカ風なアレンジ」の楽曲を作る、或いはロックだけど「アジアンテイスト」に仕上げたい、と言った時に、どんな楽器を使うとアフリカンな味わいになるか、どんな楽器がアジアンテイストなのかを、知っていなくてはいけないからです。
例えばラテン・パーカッションとして有名なコンガ、ボンゴ、ティンバレス...は、どの国で発祥し、主にどの地域で盛んに使われているでしょうか? 単に楽器の音を聴いて、その名前を答えるだけではありません。「聴覚テスト音楽編 楽器判別テスト」を、より高度化したテストと言うこともできます。
みなさんに、ぜひ覚えておいて欲しいのは、前記のラテン地域で使われる楽器以外に、同じラテンでもカリブ地域の楽器、それに南米地域ではアンデスの楽器、同じく南米のブラジルの楽器、アフリカの楽器、アラブの楽器、オセアニアの楽器、そしてアジア各国に伝わる様々な楽器、日本の楽器、古楽器...
楽器の知識・・・例えば、木管楽器と金管楽器はどう分類されているか、知っていますか? 例えば「木琴」と一言で表現しますが、木琴にも様々な種類があり、様々な呼び方があるのを知っていますか? そんな楽器の構造や分類についての問題が出題されます。
楽器メーカーの知識・・・世界には、楽器ごとに、その長い歴史と高い製作技術に基づいたトップブランドがあります。みなさんはそれらのメーカー、製作者をどれくらい知っていますか? また、その音の素晴らしさを、じっくりと味わったことはありますか?
日本には世界に誇るゼネラル楽器メーカーが数社あります。そのため、たとえ音楽業界者でも、楽器ごとにある世界のブランドメーカーについての知識が、必要とされない面があります。しかし世界の音楽界では、楽器メーカー、楽器製作者への敬意とこだわりは、極めて強いものがあります。世界の楽器メーカー、各楽器のトップブランドについての知識が出題されます。
テスト対策
せっかくテストを受けるなら、良い成績を取りたい! と思うあなたに向けて、テスト対策法を伝授しましょう。
☆ 世界の音楽と楽器テストの対策・・・みなさんに、ぜひ知っておいて欲しいのは、前記のラテン地域で使われる楽器以外に、同じラテンでもカリブ地域の楽器、それに南米地域ではアンデスの楽器、同じく南米のブラジルの楽器、アフリカの楽器、アラブの楽器、オセアニアの楽器、そしてアジア各国に伝わる様々な楽器、日本の楽器、古楽器...
テストを受けるにあたって、世界の楽器とその地域についての知識を、事前に予習しておいてください。 >>Web楽器辞典 >>私家版楽器辞典
☆ 楽器メーカーの知識テストの対策・・・例えば、世界三大ピアノといわれる3つのメーカー名を知っていますか?
例えば、世界最高峰といわれ、オークションで数億円の値が付くヴァイオリンの製作者を知っていますか?
例えば、1940年代に、世界ではじめてソリッドタイプのエレキギターを量産させたアメリカのブランドを知っていますか?
このようなことに興味を持って、予習しておいてください。
以下は世界三大ピアノについて、その各メーカーを紹介する動画です。